モルダウの流れ | 局長、世界を歩く
昨日の巨人VS広島戦は荒れましたね。 二打席連続で死球を受けた広島・曾澤が話題になっていますが、巨人・ゲレーロも同じく二打席連続で死球食らってますからね。 局長です。
――― さて、アクセス数が落ち込むGW中に、調子こいて例のレポートを進めてしまおう。

14時間のフライトを経て、ようやくチェコに入国した翌日、つまり4月8日の日曜日。
前夜はスーパーで買ったハムやチーズをアテにチェコビール(缶)での晩酌という寂しい夜を過ごした俺は、朝が弱いにもかかわらず、そこそこ早い時間からアクションを起こしていた。
まずはホテルのレストランへ朝食に。

海外のホテルといえば、ビュッフェ。
一昔前の日本風表現だと “バイキング”。
やはりチーズやハムは種類も多く、さらにドイツの流れを汲むのか、ソーセージも多種類。

EU諸国からの観光客だと思うのだが、個人から団体客まで、白人のご老人たちが多かった。
彼らのナイフとフォークへの手慣れた感に、俺も負けてはいられないと “国際派の日本人紳士” の振る舞いで応戦していた。

ビュッフェとなるとムキになってしまうのが、庶民派の日本人。
紳士の振る舞いで食事を始めたというのに、最終的には満腹で歩くのも辛くなっていた。
重たい体を引きずるようにホテルを後にし、地下鉄の駅へと歩いた。

チェコのエスカレーターは、かなりの高速で進む。
且つ角度もエグイ。
これが地下鉄の切符。

自動改札ではなく、打刻機に切符を差し込み、タイムカードのように入場時刻を打刻する。
というのも、チェコの地下鉄は “60分間” とか “1日間” など、その時間単位でフリーパスという制度なので、切符にスタート時刻を表示する必要があるのだ。

日本との違いはもう一つ。
時刻の電光表示があるのだが、現在時刻を指しているのではなく、あと何分で電車が到着するかという、せっかちな大阪人が喜びそうな表示をしているのだ。
この写真だと、「あと6分6秒で電車が来るぞ」という意味。

当ブログの読者さんにとって、もっとも心温まる “チェコのいいところ” といえば、この写真。
なんと、犬はキャリー等に入れなくとも、そのまま一緒に電車に乗っていいのだ。
それどころか、飲食店を除けば大抵のお店にも入れるほど、犬に優しい国なのだ。

こんなことに嬉しい驚きを覚えつつも、地下鉄を途中で乗り換えたりしながら目的の駅に到着し、いざ地上に出てみると、そこにはコッテコテのヨーロッパ感が広がっていた。
“ヨーロッパのお約束” ともいえる路面電車がお出迎え。

建物も街灯も、どれを取ってもヨーロッパ。
石造りで、彫刻満載。
歴史的建造物であること間違いなしと思われる建物がひしめき合っているのだ。

これまで、韓国・中国・台湾・タイ・グアム・オーストラリア・・・・・という日本の息の掛かった国々には何度となく行ってきたが、そうでない国はタヒチのみ。
何より、ヨーロッパ自体がドキドキ初体験の俺。
この小僧は、きっと若き日のモーツアルトか誰かだろう。

惜しむらくは、チェコ人の若僧どもが、自分がどれだけ歴史的価値のある街に住んでいるのか理解していないことにある。
この手の落書きが日本の比にならないほど多いのだ。

そうこうしていると、最初の目的地である “カレル橋” が見えてきた。
プラハではメジャーな観光地だけあって、人でごった返している。

こういう場合、写真を撮っている人を見つけて「Pease take a picture・・・・」と言えば、快く撮ってもらえて、且つ自分も代わりに撮ってあげるという “撮り合いっこ” が自然に始まる。
ちなみに、ここにいる観光客の大半がEU諸国からの来ているヨーロッパ人なので、英語はあまり通じていないのだが。

これは、このカレル橋の建造を命じたというボヘミア王 “カレル4世” の像。
ヨーロッパの偉人たちは、“○世” 系の名前が多いので、非常に覚えづらい。
日本人にとって、この手の名前でインプットされているのは “ルパン三世” くらいだろう。

さっそくカレル橋を渡ってみるが、さすがに観光客の数がスゴイ。
驚くべきことは、あの世界中どこにでもいるはずの中国人団体客があまりいないという点。
ほとんどが金髪の白人さんだった。

ときに、何ゆえ俺は「永年勤続20年」で贈呈された旅行券でこのチェコ共和国を選んだのか。
実は中学生時代の合唱コンクールで唄った 『モルダウの流れ』 という曲が、ずっと俺の頭の中から離れなかったからなのだ。

♪ボヘミアの川よ モルダウよ♪
「モルダウ川」、これはドイツ語の表現で、現地では “ヴルタヴァ川” という。
「ウ」に濁点なので、発音するときは下唇を噛んでから “ヴ” と吐き出すように言ってほしい。

そんなことより、中学時代から実に30年も思いを馳せてきたモルダウを初めてこの目で見た印象は、正直なところ「なんてことないな・・・・」だった。
黄河とかガンジス川と比べたら、規模も小さいだろうし、まぁ利根川よりかは大きいのかな。

カレル橋の欄干には左右15体、計30体の聖人の石像が並んでいるのだが、中でもこの “ネムポツキー像” は台座のリレーフに触れると幸福が訪れるというジンクスがあるせいか、幸せに飢えた人たちがズラッと並んでいる。

そして、みんなして同じ箇所をこするもんだから、きれいに研磨されてしまっている。
とりあえず俺も触っておいたので、もう今年の俺には幸せなことしか訪れないだろう。
そういえば、ペットブログだというのに、ここ数日はまったく動物たちの写真がなかった。

ということで、せめて一枚だけでも真熊の写真を。
まだ飽きてなければ、つづく・・・・
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【今日の一言】
死球を受けても決して怒らなかった鉄人・衣笠さんの人間的な偉大さが余計に分かります。
| 局長 | 03:54 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑
「モルダウ・・・」私はソプラノでした
| なお | 2018/05/02 07:48 | URL |