怒涛の富士山登頂レポート
昨日は午後から久しぶりの青空がのぞき、その感動をブログに綴ったりしたのに、夕方には尋常じゃないゲリラ豪雨にさらされました。 天気に踊らされっぱなしの局長です。
――― さて、本日の「熊猫犬日記」の更新は、例によって午後までお待ちを。

それまでの間は、先日の8月5日に決行した人生初の “富士登山” のレポートをお届けします。
仕事上がりにそのまま出発する形で、静岡県は裾野市にある「水ヶ塚公園」の駐車場へ。
何やらこの時期は登山客で混み合うために、駐車場のある富士五合目には車で行けないように交通規制が掛かっており、ここからシャトルバスで移動しなければならないらしい。

そのシャトルバスの最終便が20:30発だからと、仕事が終わったその足で出発しないと間に合わない強行スケジュールだったのである。
職場での企画だったのだが、名古屋の事業所からもメンバーが合流していたので、五合目の売店前に集合したときにはそこそこの大所帯となっていた。

その売店には万国旗が売っていたのだが、明らかに店側の意図だろう。
日本国旗と韓国旗の間に、まさかの “旭日旗”。
富士山が世界文化遺産に登録されたことで、韓国からの登山客も増えているだろうに、まさかの国際問題になりかねない光景が登山道の入口に・・・・

そんな衝撃を受けながらも、いざ登山道へと向かう俺たち。
天候は曇り。
8月に入ってからずっと雨つづきで、この夜も月すら見えやしない微妙な空模様。
そして、21時 ―――

いよいよ人生初の富士登山がここからスタート。
過去、登山といったら丹沢山地の「大山」と、ハイキング気分で行ける「高尾山」にしか登ったことがないので、ちょっとした不安はあったものの、毎週ジムで鍛えまくっているのだから大丈夫だろうという自負もあった。

幹事(ゴリラ顔の大食い)が、初心者のために持ち物からアドバイスまで事前に事細かな情報をくれていたので、本当にそのとおりに準備をしてきた俺。
まずは休憩で炭水化物によるエネルギー補給だ。
上に進むにつれて、寒さが増してくる。

五合目では20℃以上あった気温も、頂上では5~6℃程度になるというので、道中ではものすごい勢いで気温が下がっていくのだ。
ここでも、事前のアドバイスにあった「温かい珈琲」を魔法瓶で持参してきていたので、ほろ苦い温もりを得ることができた。

7合目辺りからは月がきれいに見えていた。
不思議なもので、標高があるのでいつの間にか雲より高い位置に来ていたのだ。
麓では雲で隠れていた月を、雲の上から見えてしまうなんて。

やはり毎週ジムで太ももとふくらはぎに各100kgの負荷を掛けてトレーニングしているだけあり、足腰のコンディションは快調。
常にトップで歩を進めては各ポイントで後続を待つという流れだったのだが、待っているのも寒いのし、9合目にもなると後続がなかなか到着しないので、先にリスタートすることに。

9合目から頂上の間に、「9.5合目」のような山小屋ポイントがあるのだが、そこも順調に通過して「頂上まであと小一時間」という状況に達したところで、俺の身体に異変が。
激しい目まいと頭痛に襲われたのだ。
急ぎ持参していた酸素缶を吸入するも、大した改善は見られなかった。

明らかに高山病と思われる症状を抱えながらも、千鳥足でなんとか頂上に到着。
時刻は 2:55。
スタートから約6時間といったところだ。

それからご来光が始まる4:30まで、極寒の中で待ちつづけることに。
頂上にある山小屋はまだ開いていないし、他に寒さを凌ぐ場所もないし、本当に辛かった。
それでも、徐々に登頂してくるメンバーたちとも合流して、念願のご来光を拝むことに。

ほんの10数年前までは毎週のように一緒に飲んでいたものの、今では家庭をもってすっかり落ち着いてしまった同期の “D輔” と、その感動を分かち合った。
五合目では曇り空だったのでご来光が見えないのでは・・・・という不安もあったが、結局は雲よりも高い場所に立ってしまうので、見れないということはないらしい。

その後、D輔に獲ってもらったのが、この当日の記事でアップした写真である。
ご来光、雲海、麓という禁断の3点セットをバックに撮る写真なんて、実に秀逸ではないか。

6合目あたりで早々にはぐれてしまったメンバーたちとも合流。
残念ながら頂上でのご来光に間に合わなかったメンバーもいたが、ほぼほぼ全員が登頂に成功していた。

これまた事前に、「頂上に郵便局があるからハガキを出してみよう」というアドバイスがあったので、ちゃんとハガキを用意していた俺は、すでに行列ができていた郵便局前に並ぶ。
中には本当に制服姿の郵便局員が窓口業務を行っており、俺も普通郵便で投函してみた。

驚くことに、その翌々日にはちゃんと郵送されたというので、こんな頂上にも毎日集荷してくれる担当さんがいるということなのだろう。
恐るべき日本郵政。

そういえば、山頂には鳥居がたくさんあった。
神々が宿る山だからだろうか。

火口も覗いてみる。
富士山は休火山なので、いつ噴火してもおかしくないのだ。
火口を一周する「お鉢めぐり」なんていう行為もあるらしいのだが、この日は団体行動だったので叶わなかった。

それよりも俺を驚かせたのが、こいつだ。
火口付近にいたこのショベルカー。
一体どうやってここまで登ってきたのだろうか。

頂上では、ゴリラ顔の幹事がお湯を沸かしてくれるので、みんなでカップラーメンを食べるというのが恒例の儀式とのことで、俺も持参していた。
味は普通だが、気分的に普段の2.5倍くらい美味しかった。

メンバー全員の登頂を確認して、ご来光も見て、カップラーメンも食べて、これにて頂上でのミッションが完了。
神社の前で記念撮影をして、いよいよ下山することに。
時刻は9時。
登頂から6時間も経過しているではないか。

下山道からの眺望は、“空・雲・湾・樹海” という奇跡のような組み合わせで、嘔吐するくらいの美しい光景だったのだが、実はこれ以外にはまったく写真など撮ることができなかった。
頂上では「富士山サイコー! 今度一緒に登ろうぜ!」みたいなメールを方々に送信していたものの、そんな思いはこの下山道ですべて消え失せた。
登りの比にならないくら辛いのだ。

最初から最後まで、整地など一切されていない砂地のみ。
そこに石や砂利が混ざっているだけで、とにかく滑る。
それが激しい傾斜になっているので、少しでも油断すると簡単に転んでしまうため、常に気を張って踏ん張っていないといけないのだ。
おかげで常に体重が集中している足のつま先はマメだらけに。

そして10:45、わずか2時間弱で下山したものの、体力の消費は登り以上に激しく、しばらくグッタリしてしまった。
帰りに温泉に寄って、お昼を食べて帰路へ。
後輩たちを家に送り届けた頃には、ちょうど前日に出発した時間になっていたので、きっちり24時間を要したヘビーなイベントだったのだ。
多分もう二度と来ないぜ、富士山・・・・・
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きっとこれが最初で最後の富士登山でしょう。
【今日の一言】
今日も現時点では雨も降っていないので、とりあえず真熊の散歩だけは行けそうだ。
| 局長 | 10:21 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑
局長さん、こんにちは。
無事の登頂成功及び下山おめでとうございます&お疲れさまでした。
富士山の下りはキツイですよね~(*_*)
私も名誉の爪内出血しました。
延々と…あの、延々感がもう…。・゜゜(ノД`)
これにこりずに次回は別ルートで途中一泊しながらゆっくり行ってください。
| ノリスケ | 2017/08/20 13:48 | URL |