ツバメ通信 2018 [後編]
昨日は衝撃的な出来事がありましたね。 地下鉄サリン事件や麻原彰晃逮捕のときは大学4年生で就職活動中だったので、常にテロの危険に晒されていました。 局長です。
――― さて、春から夏にかけて我が家の風物詩になりつつある、このシリーズ。

「ツバメ通信」。
なぜか毎年、ツバメに大人気となる我が家の玄関先の垂れ壁。
昨年は、ここから4羽の雛が育っていた。

その巣をうっかりそのまま残してしまっていたため、今年はちょっとズボラなツバメが “居抜き物件” の如く利用し始めてしまっていた。

だが、さすがに一年近くも放置してきたこともあり、強度的な問題が露呈し、ボロボロと崩れかけてきてしまった。
そこで、急遽 『どん兵衛』 のカップを使って補強を施したのだった。

こうして、今年は無事に5羽の雛が孵化。
親鳥たちも毎日ゝ餌を取っては交互に雛たちへと口移しに食べさせることを、打ち寄せる波の如く延々と繰り返していた。

その甲斐もあって、雛たちは実にすくすくと育っていった。
自分たちが、人間のインスタント食品の容器に守られていることなど知らずに。

大きな雛の重さを受け止めきれなくなったのか、巣の “縁” 部分は真ん中が崩れ落ちていた。
「どん兵衛」がちゃんと役に立っているじゃないか。

もはや、ぎゅうぎゅう。
これまでの経験から、そろそろ巣立ちが近いと感じていた。
そして先週の日曜日 ―――

いつものように、朝一でツバメの巣を覗いてみると、5羽のうち1羽が巣ではなく「どん兵衛」の縁に停まっていた。
すぐにピンと来た、「巣立ちは今日だ」と。

この日はどうしても午後から出掛けなくてはならなかった。
ちょくちょくと観察していたのだが、俺のいる午前中には巣立ちはなかった。
後ろ髪を引かれる思いで外出する俺。
これがツバメたちとの別れとなるのだろうか。

そして夕方18時頃に帰宅すると、予想どおり巣はもぬけの殻だった。
縁の真ん中が崩れてポッカリと口を開けた状態で、何も入っていない器のようにただそこにあった。

空を見上げると、下手くそながら必死に飛行訓練しているツバメの姿が。
不思議なことに、親鳥が何度となく巣の縁に停まっては、再び巣に戻るように促しているかのようだったが、上手に飛べない雛たちには無理な話で、最終的には斜め後ろのお宅の庭木になんとか停まった。

鳥は夜はまったく目が見えなくなるので、ある一定の暗さになってしまうと、もはやそこで寝るしかなくなってしまう。
結局、この庭木に停まった3羽は、ここで夜を明かすことを選んだらしい。

道路に面しているし、ツバメが停まっているなど夢にも思っていない家主が、この木の前に車を横付けしたりして、それはもう不安な時間を過ごしたことだろう、3羽の雛たち。
翌朝になると、早朝からたくさんのツバメたちが大声で鳴きながら飛行訓練のように連隊を組んで飛んでいたのだが、結局これが最後に見せてくれた姿となった。

“渡り” に出たのだろうか。
「どん兵衛」のカップを巣に育った今年のツバメたちよ、また来年戻ってこいよ。
こうして、今年の「ツバメ通信」は幕を閉じたのだった・・・・・

ついでに過去の「ツバメ通信」も振り返ってみよう ―――
● 2013年 | 初めてツバメに巣作りされたが無事に孵化して巣立っていった。
● 2014年 | 無事に孵化したのに巣ごと落下してしまい野良猫に・・・・
● 2015年 | 巣作りを始めたものの、着工直後に中止されてそれっきり・・・・
● 2017年 | 2年ぶりに巣作りしたツバメが無事に孵化して巣立っていった。
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無事に巣立った5羽のツバメに門出のクリックを。

来年も戻ってきてくれるかな。 気を遣うけど。
【今日の一言】
青島都知事(当時)宛の郵便物が爆発する事件があったり、オウム以外でも物騒な年でした。

ひょんなことから6度目の 『ダニエル・ウェリントン』 のモニターやってます。
| 日常 | 15:07 | comments:5 | trackbacks:0 | TOP↑