ツバメ通信 2018 [前編]
プロ野球のセ・パ交流戦が始まりましたね。 昨年の巨人は4連敗でこの日を迎え、そのまま13連敗でしたが、今年もまったく同じように初日を落として直近5連敗に。 局長です。
――― さて、少し前のことになるが、4月末頃からのお話。

俺の住む街の電線に、たくさんのツバメの姿が確認できた。
なるほど、今年もツバメが巣作りする季節がやって来たんだなと、胸がときめいた。
同時に、ある不安が頭をよぎった ―――

去年、ツバメが作って、卵を産んで、孵化して無事に育った “巣” がそのまま残っていたのだ。
ツバメの雛たちが巣立って “渡り” に出たら、すぐに巣を壊して、その場所をきれいにしておかなければならなかったのに。

なぜなら、そのままにしておくと翌年にまたツバメが使ってしまうから。
当然、一年の間に巣は雨風などで傷んでいるので、二年連続で使われてしまうと、壊れたり落下したりしやすくなってしまうのだ。
一度 “落下” による悲しい結末を目の当たりにしているのに、うっかりしていた。

慌てて内部を確認してみると、時すでに遅し。
今年の卵がしっかり産み落とされているではないか。
しかも、2個。
ここで考えられるシチュエーションとしては、2パターンだ ―――

一つ目は、昨年のツバメが帰省本能から一年ぶりに戻って来た――というパターン。
昨年のツバメ夫婦が今年も来たのか、もしくは昨年の雛が育って、今度はお嫁さんを連れて戻って来たのか、とにかく “再び帰って来た” というパターンだ。

二つ目は、普通に巣作りしようと適した場所を探していたツバメ夫婦が、偶然にもこの巣を見つけてしまい、「ラッキー♪」とばかりに巣作りという労働を回避したパターン。
人間に例えるなら、程度のいい空き家を見付けたようなものだろうか。

答えはどうであれ、すでに卵が産まれてしまっているとなると、今年もやらなければならない仕事が発生してしまう。

「Amazon」の梱包箱を適宜カットする。
例によって、にいなが「ガン見」している中での作業だ。

箱の中に “緩衝材” になるものを敷き詰めて、その上からペットシートをかぶせる。
そう、卵や巣が落下してしまったときに、少しでも雛たちの生存率を上げるためのクッションだ。
糞も大量に落ちてくるので、この装備は欠かせない。

また別の日、今度は “ある物” をカットしていく。
“赤いきつね” の 『どん兵衛』 の空いたカップである。
( “緑のたぬき” のカップでも問題ない )

こんな感じでカットする。

それを、ツバメの巣に合わせてみる。
お分かりだろうか。
この「どん兵衛」のカップで、古びた巣を補強しようというのだ。

何度か「どん兵衛」カップのカットについて微調整を行いながら、ベストな寸法を弾き出す。
それが終わったら、今度はおもむろに木材をのこぎりでカットし始める。
相変わらず、にいなはすぐそばで見守っている。

「ギコギコ」いう音が気になったのか、珍しく真熊も現れた。
でも、俺は目下作業中につき、一切その相手はしてあげられない。

木材のカットが終わったら、ネジで組み上げていく。
さっきまで見守っていたにいなは、もはや見てもいない。
ただそこにいれば気が済むだけらしい。

動物たちに翻弄されながらも、黙々と作業を進める俺。

こうして組み上がったのが、この “Tポイントカード” のロゴのような一品。

これに、先ほどカットした「どん兵衛」のカップを、小さなネジで固定。

“自分の近くに猫の石像を置いて作業するオッサン” のような不思議な構図になっている俺。

無事に意図しているとおりのプロダクトが完成。
多分、これを見ても何が何やら分からないと思うが。

その上面に、強力な両面テープを貼り―――

玄関ポーチの「垂れ壁」の底面に、ツバメの巣と位置合わせをしながら貼り付ける。
とはいえ、表面がボコボコした塗装なので、両面テープだけでの固定は難しい。

そこで、両端を「クランプ」で固定する。
両面テープでくっ付けて、さらなる落下防止としてクランプ固定ということだ。

逆側(玄関の外側)から見ると、こうなる。
決して美しい見栄えではないが、クランプの赤いグリップ部分にツバメが留まることもできるので、人間で例えるなら庭のウッドデッキみたいな役割にもなるのではなかろうか。

肝心なツバメの巣とのフィッティングはこうなっている。
干渉せずに、それでいて仮に巣が老朽化により壁から剥がれて落ちてしまっても、「どん兵衛」が全力で受け止める構造になっている。

正面から。
巣の右側などは、すでに崩れ始めて、練り込んだ藁(わら)のような草の一部が露出してしまっているので、やはり補強は必須だったのだ。

こうして、我が家の玄関先に設置することになった「どん兵衛」と武骨なクランプ。
ビジュアル的には美しいものではないが、ツバメの雛を守るには、彼奴らが巣立つ6月中旬から7月初旬までは辛抱するしか致し方ないのだ・・・・・

ついでに過去の「ツバメ通信」も振り返ってみよう ―――
● 2013年 | 初めてツバメに巣作りされたが無事に孵化して巣立っていった。
● 2014年 | 無事に孵化したのに巣ごと落下してしまい野良猫に・・・・
● 2015年 | 巣作りを始めたものの、着工直後に中止されてそれっきり・・・・
● 2017年 | 2年ぶりに巣作りしたツバメが無事に孵化して巣立っていった。
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「赤いきつね」に守られるツバメの巣。
【今日の一言】
巨人、すでに貯金も使い果たしているが、昨年の悪夢が再び? それはもう見たくない。

ひょんなことから6度目の 『ダニエル・ウェリントン』 のモニターやってます。
| 日常 | 05:35 | comments:9 | trackbacks:0 | TOP↑