梅吹雪|シーズン前の芝刈り 【後編】
あれだけの大騒ぎになっても、短絡的に手が出てしまうってことは、相撲界では未だに暴力が定常化しているってことですね。 きっとどこの部屋でも同じなのでしょうね。 局長です。
――― さて、昨日のつづきで今シーズン初の芝生メンテナンス日記を。

俺の芝刈りやり直しに付き合わせて庭に連れ出されていた真熊だったが、偶然にも “隣のお婆ちゃん” が現れると、それまで水面下だったテンションが嘘のように急上昇。
悪い薬でもやっているのかというほどの興奮状態となってしまった。

しばらくは我が家の庭先で遊んでいたものの、さすがに俺の作業の邪魔になると悟ってくれたのか、真熊を抱っこしたまま自宅の縁側に移動していったお婆ちゃん。
真熊も当たり前のようにそこで遊んでもらう気らしい。

その真熊を抱っこするお婆ちゃんの姿たるや、“庭先の老人” のお手本というか、教科書というか、あるべき姿というか、古き良き日本というか、馴染み方が半端ないクオリティだった。
あえて何かを指摘するならば、膝の上に乗せているのが、犬ではなく猫であればパーフェクトということくらいか。

そんなほのぼのとした風景に背を向け、俺はひたすら芝刈りに精を出していた。
“サッチング” しては刈り込み、芝刈り機が入らない隅っこはバリカンで仕上げ、“ポメラニアン界の芝生職人” の異名に恥じない仕事を見せる俺。

結局、二日前にひと通り芝刈りをしているというのに、90リットルのゴミ袋が満杯になるほどの芝を新たに刈っていた。
これでいつ春が本格化しても、芝生はきれいに青くなってくれるはずだ。
そして、日は変わって一昨日の日曜日、つまり3月18日 ―――

梅の木が満開のピークを迎えていたので、お花見がてら真熊を「自宅ドッグラン」である庭に連れ出していた。

この日も春のぽかぽか陽気だったのだが、それが思いのほか心地よかったのか、真熊もこんな表情を見せていた。
埴輪(はにわ)みたいな目だ。

風が吹くたびに花びらが舞い散る梅吹雪。
なんて風情のある光景なのだろう。
このまま茣蓙(ござ)を敷いて酒盛りとしゃれ込みたかったのだが、やることがたくさんあったので、泣く泣く自重した。

首都圏でも桜が開花し、今月中には満開を迎えるという。
昨年は雨不足だった梅雨から、逆に雨つづきとなった夏から秋と、異常気象のままに終わったが、今年もまた慌ただしい気候となりそうな予感がする。

とはいえ、毎年恒例の真熊とのお花見だけは今年も絶対に決行しないと。
春なんて一切感じさせない真っ黒い毛むくじゃらの風貌だけど・・・・・
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舞い散る梅の花びらと真熊に愛のクリックを。

今年の梅もぎは大漁になりそうな予感。
【今日の一言】
相撲界の暴力は、きっと昔からの染みついた習慣で、力士にとっては至極日常なんでしょうね。
| 自宅ドッグラン計画 | 05:43 | comments:5 | trackbacks:0 | TOP↑