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熊猫犬日記

婚約相手に逃げられた男とその扶養家族:アライグマ・猫・犬(黒ポメラニアン)たちの奮闘記!

2017年11月 | ARCHIVE-SELECT | 2018年01月

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木箱量産計画 [前編]

前から読んでも後ろから読んでも「1221」の日に、こんにちわ。

大相撲の揉め事にゴールが見えませんね。 世論も真っ二つだし、こりゃ着地点を見出せないまま年越しになっちゃいそうですね。 国技なのに。 局長です。



――― さて、今週からスタートした「冬キャンプ」のレポート続編。


20171221_木箱1

一度で要領をつかんだこともあり、マッハでテントも無事に張り終えたた俺。

冬キャンプらしく防寒対策として「お座敷スタイル」の準備もしたところで、いざ荷物を運び始めるが、お目が高いアナタならお気付きではないだろうか。



俺が持つこの小粋な木箱の存在に ――


20171221_木箱2

心なしか古びた、まるで海外からの荷物を積んで船に揺られてきたかのような味わい深いこの木箱だが、実は例によって俺が自作した一品である。

それでは、まったく必要ないとは思うが、本日はその制作過程を振り返ってみよう。



20171221_木箱23

おが屑が大量に出てしまいそうなので、作業は「自宅ドッグラン」、つまり庭で行うことに。

真熊も家にいても退屈だろうからと、一緒に庭へ。
しかし、それでも退屈そうな顔を見せる。



20171221_木箱3

まずは事前設計に沿って切り出した木材を準備する。

今回からキャンプに投入したいと考えていた木箱は計4つ。
何を入れたいのか、どんな使い方をしたいのかを踏まえて、緻密に設計した。



20171221_木箱4

最初は「通気穴」と「持ち手」の加工だ。
濡れ縁にクランプで固定し、いくつかの穴を開けては、それらをノコギリでつないでいく。



20171221_木箱5

今回は数枚の板を接着剤で張り合わせた「合板」を使用したので、切断面はこのようにボロボロとめくれてきてしま う。

しかし、ヴィンテージ感を出したかったので、むしろ都合がいいくらいだ。
きれいな木箱を作りたいのであれば、合板なんて使ったらノンノンである。



20171221_木箱25

遊んでもらえると思って庭へ出た真熊は、「裏切られた感」満載で、退屈さをアピールしていた。
申し訳ないが、真熊の相手をしている余裕はなかったのだ。



20171221_木箱6

次に、着色のための下地処理。

#240くらいのサンドペーパー(紙やすり)で表面をきれいに整えていく。
とくに切断面はザラザラしているので、この処理は必須だ。



20171221_木箱24

ちなみにこの日は風がそこそこ強かったので、真熊を風下に立たせないように注意を払う。
この大量なもふもふにおが屑が絡まってしまうなど、地獄絵巻だからだ。



20171221_木箱7

ペーパー掛けが終わったら着色。

ヴィンテージ感と言えば、『BRIWAX』(ブライワックス)が有名だが、これはあくまでもWAXなので、その前にステインで下色を付けることに。



20171221_木箱8

木目に沿って刷毛で丁寧に塗っていく。

まずは端面、次に表面という順番だ。
表面は片面を塗り、乾いてから裏面も塗る。



20171221_木箱9

塗り終わったら、すぐにウエスで拭き取る。

色ムラやベタッとした重たい色にならないよう、ステインが乾く前に均一に馴染ませるようなイメージで拭き上げる。



20171221_木箱10

素地とステイン塗布後ではこんなにも雰囲気が異なる。
「焼き杉」のようなイメージだ。



これを木箱4つ分の材料に、打ち寄せる波の如くエンドレスで繰り返す。


20171221_木箱11

実は、この前工程のサンドペーパー掛けのほうが大変だったのだが、たかが4箱と高を括っていたせいか、体力だけでなく精神的な疲労が大きかった。

しかも、一枚につき裏表の2面を塗るので気が遠くなる作業なのだ。



20171221_木箱12

結局、一日目はステイン塗布までの作業で終わってしまった。

それどころか、ステインが残りわずかなところで切れてしまい、材料数枚だけが片面しか着色できないと いう中途半端な状態に。



作業二日目。


20171221_木箱13

前回ステイン切れとなり着色できていなかった材料にステイン塗布を施したところで、この日はいよいよ「BRIWAX」掛けを。

「BRIWAX」とは文字どおりワックスなのだが、同時にヴィンテージ風の着色もできるワックスなのである。



20171221_木箱14

蓋を開けるとこんな感じ。

気温が低いのでヨーグルトくらいの硬さに固まっているが、夏場だと普通に溶けているらしく、どちらも使用にはまったく影響ないそうだ。



20171221_木箱15

これをスチールウール(金たわし)に浸けて、ステイン同様に木目に沿ってこすり付けていく。

スチールウールなんて使ったら、木材が傷ついてしまいそうだが、むしろそうやって刷り込んでいくものなのだ。



20171221_木箱16

下色のステインは、木の表面に付着しているのではなく、木に染み込んで いるので、スチールウールで剥がれてしまうようなことはない。



20171221_木箱17

全面に刷り込んだら、ステイン同様にウエスで拭き上げる。
これは車にワックス掛けするときと同じで、磨き込むイメージである。

本当はウエスで拭く前に、「亀の子だわし」でこするとさらに艶が出るらしいのだが、今回は少しマットなイメージを残したかったので割愛した。



20171221_木箱18

上が「BRIWAX」塗布前。
下が塗布後。

色合いの違いが分かるだろうか。
二度、三度と重ね塗りしていくとさらに味わい深くなるので、俺も二度塗りまでは頑張った。



20171221_木箱19

次に「通気穴」の加工。

4つの内2つは食器や調理器具を入れるつもりなのだが、木箱は通気性が悪い。
そこで、「持ち手」の加工時に通気穴も開けていたのだった。



20171221_木箱20

とはいえ、大きな穴が開きっ放しでは中の物が落下してしまうので、メッシュを張って機能性を高める。

黒い樹脂網を適当なサイズにカットし、グルーガンで接着するのだ。



20171221_木箱21

グル―スティック(溶ける側のやつ)は、俺が買うときには白しかなかったのに、後日お店に行ったら茶色や黒も売っており、膝から崩れ落ちた。



20171221_木箱22

こんな感じで出来上がり。
結局、この日も箱らしい形にはならないまま、二日目の作業が終わってしまった。

キャンプレポートを中断したままだが、木箱レポートがあと一回だけつづく。






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【今日の一言】

今回の相撲の騒動を見て、高校時代の親友が旭道山にそっくりだったことを思い出しました。
 

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ダニエル・ウェリントン

| DIY奮闘記 | 06:55 | comments:5 | trackbacks:0 | TOP↑

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