斑鳩めぐり
昨日病院に行ったところ、熱もなし、扁桃腺の腫れもなし。 むしろ「なんで来たの?」といった気まずい診断結果に終わった局長です。 でも喉が痛いし、だるいし、俺の体はどうなってんだ。
――― さて、ちょっと間が空いてしまった 『奈良で会いましょう』 企画のレポート続編。

「まだ早い」という結論に達した “吉野の桜” の代わりに、この日のガイド役である奈良県民の “シホ” さんに連れてきてもらったのが、ここ “三室山” 。
雨の月曜日という微妙な条件も重なり、ほとんど人がいなかった。

しかし、上も下も、右も左も、前も後ろも、どこを見ても桜・桜・桜。
地元の人しか知らない、超が付くほどの穴場スポットだったらしく、静かに満開の桜を楽しむことができた俺と真熊。

雨が止んでくると、少しずつ地元民らしき人たちを見るようになったが、ここで改めて日本の不思議な風習を目の当たりにした。
日本人は、何ゆえ桜を見るとお酒や食べ物を持って集まってくるのだろうか。

皆さん、ちょっとしたお弁当を持って、缶ビールを片手に「とりあえず」といった雰囲気で駆けつけた感じなのだが、客観的に見ると実に不思議な光景だった。
かくいう俺もそういった行為が大好きなので、知らず知らずのうちに俺の中にも脈々と日本人のDNAが受け継がれてきたのだろう。

といった「今さらの疑問」なんかも沸いてきて自問自答を繰り返していた三室山。
来て良かった。
次回は俺もお弁当とノンアルコールビールを持って来なければ。

そういえば、真熊は雨でモフ毛が汚れてしまうからと、ずっとハンモックキャリーに入れられたままだったので、結局は最初から最後まで半寝状態であった。
こうして、嫌と言うほど桜を堪能した我々一行は、次なる場所へと移動を開始したのだった。

次にやって来たのはここ。
三室山からは車で10分も掛からない場所。
同じ斑鳩(いかるが)の街である。

「法隆寺」。
推古天皇と聖徳太子が創建した、現存する木造建築では世界最古のものである。
今から1,400年以上も前に建てられた木造の建築物だというのに、過去の幾多の大震災ですら崩壊しなかった堅牢ぶりなのだ。

しかし、ここでもほとんど意識がなさそうな真熊。
ちなみに、法隆寺はキャリーに入っていれば犬も同伴で拝観できるという、さすがは聖徳太子の慈悲が受け継がれている懐の深い寺院なのである。

国宝である金堂と、かの有名な五重塔。
こんなものを1,400年も前に建ててしまった日本人の建築技術に只々敬服するのみである。
ちなみに、法隆寺の顔とも言える「中門」は、現在、修復解体工事の真っ只中である。

この日は終始カンガルーの子供のような状態の真熊。
心地よい揺れの中で、ねむねむらしい。

歴史好きのわりには、実は法隆寺に来たのは人生初。
すでに気持ちは飛鳥時代へと飛んでいた。
三室山につづき、法隆寺の記憶もほとんどないであろう半寝状態の真熊 ―――

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実はけっこう面白い奈良県。 京都もいいけど奈良もいい。
【今日の一言】
なんかヘンなウィルスに犯されたりしていないだろうか、俺。 食欲は旺盛なんだけど。

| 会いましょう企画 | 11:00 | comments:9 | trackbacks:0 | TOP↑