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熊猫犬日記

婚約相手に逃げられた男とその扶養家族:アライグマ・猫・犬(黒ポメラニアン)たちの奮闘記!

2016年01月 | ARCHIVE-SELECT | 2016年03月

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下地工事

20160225_タイトル


花金ですぜ、こんにちわ。

実は、昨日付けで鼻水が出始めました。 目のかゆみは始まっていたのですが、ついに今年の鼻水がここで解禁。 こんなに寒いのにスギ花粉は健在なんて。 異常ですね。 局長です。



――― というわけで、一昨日から始まった新シリーズのつづきを本日も。


20160226_下地張り1

畳をすべて外したところで、床の間側の壁への養生を念入りに施す。

この養生用のビニールも、すべて「つのだ☆ひろ似の大工」 “こんこん” 個人持ちの備品であるというのに、実に抜かりない仕事だ。



ひとまず庭に出した畳6枚。


20160226_下地張り2

こうして見ると、井草の緑色は消え失せ完全なカーキ色に。
そして、あちこちに汚いシミが目立つ。

高校の格技場の畳ですら、もっとキレイだった気がする・・・・



さて、ここで畳に関する豆知識を ―――


20160226_畳のサイズ

畳のサイズには、「江戸間」、「本間」、「中京間」など様々な規格があるのだが、厚みは総じて「55㎜」か「60㎜」の2種類に分かれる。

対して、フローリング材の厚みは、概ね「12㎜」か「15㎜」という2種類であるため、畳の厚さとの差分を木工造作で埋めなければならないのだ。

ちなみに、我が家の畳は寸法の精度が出ていなかったのか、計ったら「63㎜」であった。



20160226_下地張り3

長く使い過ぎて膨張でもしたのだろうか。

とにかく、「63㎜」との差分を埋めるように、上のイラストの如く「36㎜」の根太(ねだ)と、「12㎜」の下地合板を用意していた。



20160226_下地張り4

しかし、やはり本来の規格である「60㎜」に合わせるべきだったらしい。

「これじゃ床板(とこいた)よりフローリング材のほうが高くなっちゃいますよ」 というプロフェッショナルな指摘のもと、俺が用意した36㎜根太を3㎜ほど削り始める “つのだ” プロ。

図らずも余計な仕事を増やしてしまったらしい俺。



20160226_下地張り5

根太を削って「33㎜」にしたところで、仮組みしていく。

○印の箇所が床板(とこいた)だが、俺が用意した状態のまま組んでいくと、この高さよりもフローリング面のほうが高い位置になってしまうらしいのだ。



20160226_下地張り6

手際よく根太を等間隔に配置して、インパクトドライバーでネジ止め。

ちなみに、フローリング材は、写真に向かって「縦」に配置する予定のため、根太は横組みに。
同じ方向に配置すると、強度が落ちるので、クロスになるように組むのが基本らしい。



20160226_下地張り7

決して目分量で根太を配置したわけでなく、採寸して墨出しという基準線も入れた上で配置しているプロの大工つのだプロ。



20160226_下地張り8

木材の継ぎ目は、密着させないのが基本。

これは、湿度により木材が収縮したり膨張したりするときの「逃げ」として、クリアランスを設けておくためであり、逆にこれがないと「突き上げ」といった盛り上がりが生じてしまったりするのだ。



20160226_下地張り9

こちらは、これでもかというほどに破かれた上に、さらには激臭を発するくらいに “スプレー” を浴びた障子。

下側にあるシミがまさにオシッコである。



20160226_下地張り10

このスプレー攻撃、まさかの二次被害をもたらしていた。

障子を通り抜けた尿は、窓を伝ってサッシへ侵入していたらしく、染み込んでサビやらカビまでを呼び込んでいたのだ。



20160226_下地張り11

これが強烈な臭いを発していた。

やむを得ず俺は、つのだを手伝うこともできずに、窓ガラスも網戸も外してひたすらサッシを掃除して、同時に外した窓ガラスたちの底面や戸車などを洗いつづけていた。



20160226_下地張り12

その間もつのだはいいペースで仕事を進める。
根太が組み終わったところで、今度は下地合板を張っていく。

これは、インパクトドライバーではなく、エアタッカーというコンプレッサーからの空気圧で打ち込む専用の釘を使用するのだ。



20160226_下地張り15

「カツン! カツン!」というけたたましい音に、真熊も不安そうな顔をして “キャットスルー” から和室の様子を覗き込んでくる。



ここで、またもつのだプロが、プロフェッショナルの知識をいかんなく発揮する。


20160226_下地張り13

一列目の下地合板を張り終えると、おもむろに二列目用の合板を半分くらいのサイズに切り落としてしまったのだ。



ちなみに、俺は下図の左側の配置となるように計算して材料を用意していた。

20160226_下地の張り方

しかし、この置き方だと、○印の “継ぎ目” となる箇所だけ強度が弱くなり、加重が掛かったときに沈んだりする恐れがあるとのこと。

そこで、継ぎ目になる箇所を分散させるほうが強度的には安心できるというのだ。



20160226_下地張り14

「メリージェーン」を唄い出しそうなゴツイ顔のくせいに、ちょいちょいプロフェッショナル過ぎる知識や技術を放り込んでくるつのだプロ。

やはり18年間という経験値は伊達じゃない。



20160226_下地張り16

一方で、工事の様子を定期的にチェックしていた真熊も、ここへ来て何やら少し様子がおかしいことに気付き始めたらしい。



20160226_下地張り17

幼少期から「母なる大地」の如く自分を受け止めてくれていた “聖なる地表” である畳の姿が、どこにも見えなくなっていることに。



20160226_下地張り18

ちゃんとお別れをさせてあげられなかったことを申し訳なく思うが、昨日の記事の二枚目の写真こそが、真熊と畳の最後のツーショットだったのだ。

すまんな、真熊よ。 ワケはいずれ話すから・・・・





大好きな畳が撤去されていく様子を心配そうな顔で見つめる真熊に ―――




「アディオス畳!」 みたいなノリで哀れみのクリックを。



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あっという間に下地を張り終えてしまう “つのだ” にも。



【今日の一言】

今週は寒暖の差が激しかったですね。 それなのに花粉症が本格化するなんて・・・・
 

| リフォーム奮闘記 | 07:26 | comments:15 | trackbacks:0 | TOP↑

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