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熊猫犬日記

婚約相手に逃げられた男とその扶養家族:アライグマ・猫・犬(黒ポメラニアン)たちの奮闘記!

2016年01月 | ARCHIVE-SELECT | 2016年03月

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プロローグ

週の真ん中に、こんにちわ。

花粉と寒さに翻弄される日々ですが、調子を崩していませんか? 俺は調子を崩すどころか、少し前から触れていた “新シリーズ” にようやく着手しました。 局長です。



――― というわけで、プロローグにあたる本日は殊のほか長編に。


20160224_プロローグ1

我が家には稚葉という元野良猫がいる。

3年ほど前に、突如我が家の庭に出入りするようになったことがきっかけで、図らずも家族の一員となった警戒心の強いメスの三毛猫だ。



20160224_プロローグ2

同じく野良猫から我が家のペットに帰化した寿喜という猫もいるが、この2匹の野良猫の決定的な違いは、後者が「飼い猫」から捨てられての野良猫であるのに対し、前者は(恐らく)生まれながらの野良猫であるという点である。



20160224_プロローグ15

そのため、人間の家の中にある、人間のための生活用品に対しての知識や免疫が著しく欠如している。

ゆえに、「やってはいけないこと」を平気でやってしまう。
遊び道具なのか、大切な備品なのか、まるで判断がついていない。



結果、和室がこうなった・・・・・


20160224_プロローグ12

障子はキャットタワーの如く登って遊ぶ用具と勘違いしてしまったのか、わざわざ最上段までしっかり破かれている。

さらには、ここは自分の縄張りだと主張したいのか、“スプレー” まで吹きかけられた。



20160224_プロローグ13

リビングとの仕切りになっている襖も、手が届く高さまでビリビリに破かれている。

6年前に親父が時間を掛けて張り替えたというのに、容赦なく爪を立てられた。
畳もあちこちを爪とぎに使われ、実はボロボロになっている。



20160224_プロローグ14

稚葉がスプレーした障子には、「スプレーの第一人者」を自負しているらしいストレス猫にいながキッチリ上書きしてくれた。

おかげで、以前は畳が大好きな真熊にとっての憩いの場所だった和室は、今では強烈な臭いを放つ「開かずの間」となっていた。



20120814_夏休み1

それまでの我が家における和室の存在は、両親を始めとする来客があった際の「客間」。



20140128_カニ4

冬になったらコタツを出す「くつろぎの間」。



20140802_冷室13

夏になったら “冷室” を設置する「避暑の間」。



20130709_日曜日7

そして上述のとおり、畳が大好きな真熊にとっての「憩いの間」。



20160224_プロローグ16

様々な用途で活躍するユーティリティー空間だったのだ。
しかし、稚葉が来てからの3年間で少しずつ廃墟のように化していったのだった。



これはいけない。


20160224_プロローグ17

家の一室が使用不可になって塞がっているなど、そんな贅沢で馬鹿げた話はない。
そこで俺は、満を持してこの廃墟と化した和室の再生計画を立ち上げることにしたのだった。



賢明な読者のアナタならお分かりだとは思うが、俺は非常に凝り性である。


20160224_プロローグ20

どうでもいいことに、やたらこだわる。

おかげで、情報収集やら構想設計に思わぬ時間を要し、実際に作業に着手するまでに2ヶ月以上を要してしまった。



今回の和室再生計画において、もっとも重要なことは “再発防止” である。


20160224_プロローグ19

障子や襖を張り替えて、畳を新調したところで、すぐにまた同じことが起こるだけだ。
かといって、猫は教育して理解させられる生き物でもない。

つまり、抜本的な対策と改善が必要になるのだ。



俺が掲げた本計画の核となるポイントは、次の3点 ―――


20160224_プロローグ5

1.畳をフローリングに変更

2.襖をフラッシュ戸(板張り)に変更

3.障子を撤去




20160224_プロローグ3

この3本の軸さえ決まれば、あとは資材の調査と費用の算出である。
ホームセンターに通う日々が始まった。



20160224_プロローグ4

フローリングや化粧合板は、どのホームセンターにも置いてあるが、逆にどのお店でも置いてある商品は同じ。

価格は魅力的だが、どうにも安っぽい。
リフォーム館でのメーカー取り寄せも検討したが、そうなると急激に価格が上がる。



20160224_プロローグ21

そこで、人類の英知と呼ばれるインターネットを駆使することに。

住宅着工数の減少が止まらないこのご時世、建築資材を取り扱う個人商店はどこも軒並み苦労している。



20160224_プロローグ23

従来の流通や市場だけでは商売が成り立たなくなった彼らも、驚くことにその活路をインターネットに見出していた。

フローリングから化粧合板まで、どこもネットショップを立ち上げているので、通販で購入することができるのだ。



便利な世の中になったものだ。


20160224_プロローグ18

俺は毎日モニターとにらめっこしながら、自分のセンスに問い掛け、どの部材がふさわしいかを悩みつづけた。

ようやく数点に絞り込めたところで、サンプルを請求。
現物を見ながら、再び悩む日々がつづいた。



20160224_プロローグ22

悩みながらも自分なりの答えを出し、正式に発注。

この業界では、一見さんは料金先払いが当たり前らしく、まずは銀行振込。
入金確認後に晴れて部材の手配がされるのであった。



20160224_プロローグ6

部材が届くまでの間に、俺は工事日を決める。
その前日にはホームセンターに行き、見えない箇所に使う部材を調達する。



20160224_プロローグ7

トラックを借りなければならないので、混まない平日が望ましい。
仕事まで休んでの調達作業となったのであった。



20160224_プロローグ8

根太(ねだ)となる角材、フローリングの下地となる合板。
6畳分ともなると、量もそれなりになる。



20160224_プロローグ10

せっかくだから、真熊も付き合わせていた俺。
真熊にとっても、いい社会勉強になるはずだ。



20160224_プロローグ11

部材を我が家の駐車場へ降ろし、トラックを返却に。
仕事を休んでおきながら、仕事以上に体力を消費している俺。



20160224_プロローグ9

こうして、我が家の和室再生計画がスタートしたのであった。

つづく・・・・





保護してやったのに恩を仇で返すように和室を廃墟にしやがった稚葉 ―――




稚葉の手術代も高かったのに、和室のリフォーム代まで・・・・



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【今日の一言】

こうして考えると、寿喜は実に手の掛からない野良猫だったなぁ・・・・
 

| リフォーム奮闘記 | 03:00 | comments:13 | trackbacks:0 | TOP↑

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