甘え上手
今年で築35年、且つ少し欠陥住宅気味の古い家に住んでいると、冬の寒さは本当に辛く、石油ファンヒーター1台では全然暖かくならず、部屋の中でダウンジャケットを着込む局長です。
――― さて、本日もとくにネタがないので、我が家の様子を。

昨夜はちょっと仕事が立て込んでいて、帰宅が遅かった。
リビングに入ると同時にヒーターのスイッチをオンにし、その前でひたすら着火を待っていると、寿喜が当たり前のような顔をして膝の上に乗ってきた。

そして、ヒーターが着火して運転を開始すると、今度は “いつもの2匹” がどこからともなく現れて迷わず天板の上にライドオン。
もはや特筆すべきこともない、我が家では当たり前のような光景だ。

但し、ちょっとしたジェラシーの行き交いはあるらしい。
本来なら、ダイレクトに温もりが伝わる俺の膝の上が一番人気のようだが、甘え下手の者は素直に乗ってくることができず、逆に甘え上手な者が当たり前のように独り占めする様子を、これでもかと見せ付けられるのだ。

甘え上手なわりに、あまり俺には甘えない真熊は、猫たちの無言の攻防になど少しも興味を示さず、一人くつろいでいた。

寿喜は、あぐらを組む俺の足のくぼみになった部分にお尻を落とし込み、きっちりとジャストフィットさせている。
明らかに “あぐら慣れ” している。

一方の “ヒーターの上ペア” は、まだヒーターが着火直後で運転開始間もないため、期待するような温もりは得られず、勇み足感が否めない様子。
余計にジェラシーに拍車が掛かっているようだ。

寿喜は、お腹で俺の体温を確実にキャッチし始めて、リラックスしている。
念のため言っておくが、「甘え上手」と言っても “男を手玉に取る女” のそれとは異なり、純粋に直球で甘えてくるだけであるので、お間違えなく。

真熊は、ひとまず暖を取ろうとヒーターの前から離れられなくなっている俺を待つ間に、眠気をもよおしてきしまったらしい。
仕方ない、部屋の温度が「8℃」なんだから、まずは暖を取らねば。

顔も目も基本的なパーツが円形で構成されている寿喜は、すでに一人だけ寒さ問題を解決できたらしく、首回りをなでてもらおうと喉をゴロゴロ言わしてくる。
マイペース過ぎる。

そうこうしている間に、やはり真熊は眠りの世界に。
とはいえ、暖を取って一息ついた俺が「行くぞ」とつぶやけば、電気ショックを与えたかのように飛び起きて俺の周りを駆け回り始めるのだが。

「ヒーターの真ん前にあぐらをかく俺」の足の上という、この時点で我が家のもっとも温かい場所を独占している寿喜は、真熊のような退屈ゆえの眠気ではなく、明らかに一人だけ温もりによる心地よい眠気をもよおすのであった。
稚葉と同じ野良猫出身とは思えないほど甘え上手に育ってしまった寿喜 ―――

“ヒーター組” の2匹と違い、ダイレクトな寿喜です。

顔も目も真ん丸い寿喜に、熱い2クリックを!
【今日の一言】
昨日は「肉の日」でしたが、皆さん肉を食らいましたか? 俺はビールだけで何も・・・・
| 寿喜 | 03:02 | comments:9 | trackbacks:0 | TOP↑