前門の虎、肛門の狼
毎日言っているような気がしますが、梅雨ってこんなに雨が降るんでしたっけ?
外でしかトイレをしない真熊にとっては、厄介極まりない時期です。 局長です。
――― さて、本日は俺に起きた実にどうでもいいお話を。

昨日まで何度か綴ってきたが、4月の健康診断の「便潜血」で引っ掛かってしまった俺は、「大腸内視鏡検査」という名の再検査を余儀なくされていた。
それが昨日執行されたのだった。

一週間ほど前に、事前説明を受けた俺。
そこで、前日に食べるというこの「検査食」と、肛門の場所に穴が開いている「検査用パンツ」なるものを強制的に買わされた。

検査食は朝昼晩ごとに分けられていて、さらには「間食用」というおやつまでセットになっている気の利きようだ。
実は、2004年にもまったく同じ症状で同検査を受けたことがあるのだが、そのときは検査食などというシステムは存在しなかった。
これが朝食 ―――

鮭のお粥なのだが、これほど味気のないものを食べたことは人生で初めてだ。
見た目に反して激マズ。
育ち盛りの42歳には味もボリュームも足りなさ過ぎる。
ちなみにおやつの「間食用」は、マスカット味とストロベリー味の水に溶かして飲む粉末と、ビスケットの「ビスコ」だった。

こんな味気のない食事で3食を過ごし、21時以降は絶食となり、寝る前に下剤を3錠も飲まされる。
そして、朝の8時から始まる地獄がこれだ。
下剤。
2リットルもの水を入れて、便が透明になるまで飲みつづけるという地獄の如き所業である。

日本の医療は丸10年間も停滞していたのだろうか。
前回の2004年に飲んだものと、何一つ味が変わっていなかった。
スポーツ飲料に味を近づけようとしたものの、あえなく失敗したような実にしらばっくれた味で、検査食の数倍マズイのだ。

これを手拍子もコールもない中で、たった一人で飲みつづける。
ツライ以外の何者でもない。
砂漠で三日間、オアシスを求めて彷徨いつづけた後ですら飲みたくない味だ。
そして、お腹の中を空にした状態で、予定時刻の13時に病院入り ―――

13時に人を呼び付けておきながら、検査が始まったのは14時。
1時間も待たされるなら、14時集合にしろってんだ。
検査着を着て、例の穴の開いたパンツを履かされて、いざ診察台に。
麻酔の含まれたジェルを肛門周りに塗られて、内視鏡カメラがインサート・・・・・
しかし、病院側には医師やスタッフのキャスティングも少しは考慮してほしいものだ。

よりによって若い女医さんだった。
しかも、小柄でそこそこ美人さん。
その女医さんに対し、尻を向けて、カメラが入った後は分娩室のような体勢に。
ツライ。
別の形でお会いしたかったです・・・・・

結果は少し先になるらしいが、見る限りではポリープもなければ粘膜の荒れもなく、非常にきれいで正常そのものだった。
前回もそんな感じで「異常なし」だった。
だったら検便のシステムに異常があるんじゃないのか?
そして、15時過ぎに病院を解放された俺が、何はさておき向かった先は ―――

最近、ラーメン二郎の次にハマっている「あぶらそば」のお店。
大盛りに、さらにミニカレーまで付けてやった。
ラーメン二郎が17時開店なので、どうしてもそれまで待てなかったのだが、満足だ。
麺が五臓六腑に沁み渡った。

といった感じで、とくに俺の大腸の映像を見た医師たちが急に慌しくヒソヒソ話を始めるようなこともなければ、看護士が「先生、これは!」なんて焦るシーンもなかったので、問題はなかったと信じたい。
しかし、2リットルの下剤攻撃にいささか疲れていたのか、16時に帰宅するや否や21時半まで熟睡していた。
猫たちに乗っかられながら・・・・
恐らく大丈夫そうなことへのお祝いと、2リットルの下剤攻撃への労いに ―――

お前さん、良かったやないの!の 「ぽちっ」 を是非。

来年の健康診断では引っ掛かりませんように・・・・
【今日の一言】
胃カメラと比べれば、下剤以外には何もツライことはなかった。 女医の件は別として。
| 局長 | 02:21 | comments:10 | trackbacks:0 | TOP↑