稚葉の帰宅
ついに始まってしまいました・・・・ 日常生活が。 局長です。
一年の中で最も気が重い一日が今日ですよね、毎年。
――― さて、昨日のつづき。 “稚葉”(わかば)の里子トライアル続報を。

一緒に持参した “ひんやりクールハウス” に入り込んだまま、丸くなって固まり、頑なに出てこない稚葉。
仕方ない。
“千葉の両親宅” 以外では、初めてのよその家だし。

その後も、待てど暮らせど一向に出てこない。
おかげで真熊は、よその家に来たというのに、あまり遊んでももらえず、なぜ稚葉と一緒なのかもイマイチ飲み込めず、どう立ち回っていいのか困惑している様子だ。

結局この日は、我々が帰った後もハウスから出てくることはなかったらしい稚葉。
翌2日になって、ようやく出てきたらしく、その後はこの女史が抱っこしてなでるとゴロゴロ言いながら、体をスリスリしてくるようになったとのこと。

ただ、普段使っているトイレを持参したというのに、なぜだか布団とじゅうたんの上にオシッコをぶちまけたとか。
その後は、こたつが気に入ったらしく、ずっと中でぬくぬくしていたらしい。
ちなみに、これは女史が稚葉の滞在中に唯一撮った写真。

ようやくトイレを思い出して、夜中に用を足しているところ。
唯一撮った写真が、踏ん張っている姿というのは、どういう神がかり的なタイミングだ。
さらには、目も光っている。

その後も稚葉は、彼女が歩くたびに、足元にスリスリしながら付いて回るということを繰り返していたそうな。
思いのほか、実は順応性が高いのかもしれないと安堵した。
しかし、結論としては、今回の里子の話は白紙に戻すことにした。

女史に対する甘え具合でも分かるように、稚葉は極度の甘えん坊だ。
ようやく “人のぬくもり” というものを知り、今は必死にそれに依存している。
とはいえ、彼女も普段は日中仕事で家を開けているので、結局は稚葉は部屋で一人きりになってしまう。
それであれば、我が家で他の動物たちと一緒にいた方が、寂しさはないと考えた。
そして、4日の午前中にいよいよ俺が迎えに行くと―――

明らかに、初めて見る人間への対応だった。
俺を見ては逃げ回り、こたつやハウスに飛び込んでは中で固まる。
無理やり引っ張り出して抱っこしても、必死に抵抗して離脱しては、またハウスの中へ。

まさかとは思っていたが、たった2日半で完全に俺を忘れてしまったらしい。
この9ヶ月間にわたる俺たちの日々は一体・・・・
それでも、なんとか捕獲してキャリーに詰め込み、再び車へと乗せて我が家へと戻っていった。

帰宅してからも、俺が近付けば逃げ回るという繰り返し。
これは、今日現在でも変わっていない。
その代わり、猫たちのことは覚えているらしく、彼らとの対応はなんら変わっていなかった。

やはり、まだ野良猫魂が抜け切っていないのか。
3月末に保護した時と同様に、また一から絆を築いていかざるを得なくなってしまった。
なんてこったい・・・・
でも、2日半にわたり稚葉と正面から向き合ってくれた女史には、心より感謝。
正月から何やら大変なことになりつつある俺と稚葉の関係に―――

9ヶ月間、毎日俺の上に乗っては甘えて
きたくせに、2日半で忘れやがったか!

いつもアリガトウございます m(_ _)m
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【今日の一言】
気が重い・・・・ 仕事に戻るのも気が重いのに、稚葉のこの姿にも気が重い・・・・
| 稚葉 | 01:35 | comments:19 | trackbacks:0 | TOP↑