オカンの三回忌
大半の人は昨日が仕事納めだったのでしょうか。
ちなみに俺は今日まで仕事です、局長です。
さて、皆さまからも温かい言葉をいただいたとおり、昨日でオカンが逝ってから丸2年だった。
仏事では、亡くなった翌年に一周忌の法要を行うのだが、なぜかその翌年、すなわち2年後に三回忌を行う。
急にカウント方法が数え年に変わる謎めいたしきたりがあるのだ。

その2年目の命日に、俺は真熊とある場所へと向かった。
朝に弱いことと、車の振動の心地よさで、即座に眠りの世界へ落ちてゆく真熊。
なんともいいご身分である。
車を走らせること約15分、着いた場所は某脳神経外科病院。
そう、オカンが運ばれて、ついに力尽きた病院だ。

あの日以来、どうにも思い出すことを避けて、この近辺には意識的に近づかないようにしていたのだが、2年も経つことだし、何かを踏ん切りたくて行ってみた。
俺たち家族にとっては、縁もゆかりもない病院。
救急車に乗せてから、市内の某有名大学病院やその他の脳神経外科には片っ端から救急搬送を拒まれて、最終的に引き受けてくれたのがこの病院だったのだ。
我が家からは市や区はおろか、都道府県まで異なる病院。
それゆえ、名前もその存在もここへ着くまで何も知らなかったくらいだ。

救急搬送された日は、この待合室の電話からタクシーを呼んだり、オカンが逝った直後はここから葬儀屋に連絡したり、オカンの友人知人に電話連絡したりした。
そして、オカンが逝った10:58ちょうどを、その時の病室の前で迎えてみた。
とくに何も感じはしないが、ある種の鎮魂というか、区切りというか。
何はともあれ2年ぶりにやって来た母の “最後の地” で、一つ踏ん切りがついたような気がした。
――― 次に北千住の菩提寺。

坊主が刻むエイトビートの木魚のサウンドに何度も落ちそうになりながら、お経を合唱したりお焼香をしたり・・・・
“小僧” はいつの間にか中学生になっていて、昔なつかしの学ランを着てきた。
ブレザーが主流の昨今で、まだ残っていたのか、黒い詰襟。

墓石を磨き、線香をあげ、手を合わせ・・・・
そんな俺たちに、少し離れた場所から強い視線を浴びせてくる存在があった。

三毛猫。
なんちゅう罰当たりな場所に佇んでいるのやら。

そして、真新しい卒塔婆と、花瓶に入りきれないほどの花でお墓を埋め尽くし、三回忌の法要を終えた。
この2年間、未だにオカンが死んだという実感はなく、ただ単に長期間会ってないだけのような感覚のまま過ごすことで、その環境に心と体を馴れさせていたような気がする。
だから2年間の中で、悲しみに襲われたことも、心が沈んだこともない。
いいのか、これで・・・・・
――― さてさて、今日はしみったれた内容になってしまったので、話題をチェンジ。
少し前にドッグカフェ 『Smiley Smile』 で撮った一コマ。
常連犬 “チップ” の服をママさんに無理やり着せられた真熊の姿。

しかし、よく見てみると、この服ってワンピース。
チップは確かオスのはずだか・・・・・
あの無愛想チップにこんな “女装癖” があったとは。

真熊よ、今度会ったときに冷やかしてやれ!
皆さま、心温まるたくさんのコメントをありがとう!
きっとオカンも喜んでいます。
皆さまの期待した真熊とじぃじの絡みはなかったんですが―――

皆さまも普段から親孝行しておきましょう。
しようと思った時にできなくなっちゃうから。

いつもアリガトウございます m(_ _)m
マジで励みになってます!
【今日の一言】
では、数時間寝て今年最後の仕事へ・・・・
夜は “Mキック” たちと同期飲みでやんす♪
【被災地のペット支援のためのリンク】
■被災地入りして活動しているドッグレスキュー
>>> 『ドッグレスキュー UKC JAPAN』
| 非日常 | 03:36 | comments:26 | trackbacks:0 | TOP↑