田舎レポート [Vol.3] ~忙しない親父
この日も両親宅の周りを真熊のお散歩に。
雲ひとつない快晴だった。

しかし、空気がうまい。
セミも3ヵ月くらい長生きしちゃうんじゃないか?ってくらいの澄んだ感じである。

遮るものが何もないからな・・・・
しかも、お前はムダに黒いからな。
――― オカンが逝って、早いもので8ヶ月。
未だ実感もないままズルズルと月日だけが流れている気がする・・・・
あれから数回ここには来たが、さすがにこの場所にいると違和感を覚える。

そう、いるべき人がいないのは、大きな違和感なのだ。
親父がみんなの食事の支度をしたり、洗濯したり、こうして家事に忙しく動くなんて
今までだったら想像もつかない光景だ。
俺も甥っ子たちも、オカンが作ってくれるゴハンを楽しみに、外へ遊びに行ったり、
テレビを見たりしながら待っていた。
孫たちや真熊を呼ぶオカンの声がいつも聞こえていたし。
オカンが気に入って移住したこの場所も、本来なら俺には何ら縁のない場所だっただろう。
正直ここの地名すら知らなかったのだから。

ホント、どこで写真撮っても同じような絵になっちゃうよな・・・・
よし、風景で差を出すことが出来ないから、お前の表情で違いを出してくれ!

なんかお前の表情も似たり寄ったりだなぁ・・・・
基本的に、しまりのない顔だ。
散歩から帰ると、甥っ子どもがスプリンクラーでビショビショになりながら遊んでいた。
こんなものまで遊び道具に出来てしまう子供のバイタリティというものは本当にスゴイ。

コイツらもあと何年、こうやって夏休みに一緒に遊びに来てくれるのだろうか。
このままスレないで、素直なまま成長していってほしいものだ。
さて、真熊は―――
板の間の冷たい場所で寝転ぶか、干してあるマットレスを倒してその上で寝転ぶか、
自分なりにナイスなポジションを見付けては、そこでくつろぐ。

ちゃっかりしているなぁ。
オカンがいないので、親父はホストとして客人をもてなそうと絶え間なく動き続けており、
皆さんが期待している “親父、真熊を溺愛” の光景は全くと言っていいほど見れない。
姉や俺が何かを手伝おうとしても、頑なに拒むし。
親父よ、あまり頑張り過ぎないでくれ・・・・

来年こそ海へ行きたいものだ。
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| 真熊お出掛け | 00:56 | comments:7 | trackbacks:0 | TOP↑