千寿との記念日
昨日からの流れだと、本来は 『再びMキック邸へ』 の後編となるはずですが、
急きょ予定を変更します。
俺のスケジューリングが間違っておりました。
それは―――
今日 6月24日は、アライグマ千寿が我が家へやって来て16周年なのだ。
16年前の今日は金曜日で、予約していたペットショップに取に行くと、
ハムスターなどの小動物用のゲージに入れられて、隅っこで小さく丸まって、
きっと怯えていたのだろう、ブルブル震えていた。
これが千寿とのファースト・コンタクトだ。
てっきり、そのゲージごともらえるのかと思いきや、中からそのアライグマの子だけを
取り出して、「はい、どうぞ」 と渡されたのには驚いた・・・・

我が家に来て4日目の千寿。
ちなみにここは、このブログ上でも何度か出てきている 「大きな公園」。
今でこそ、真熊を連れてよく行ってるイメージがあるが、実はこの頃から千寿を連れて
通っていたのだ。
写真は、体重650gの頃の千寿。
実はこの日、ようやく千寿が我が家に馴れてきた兆候が見えたので、
初めてこの公園に連れてきたのだった。
それまでの丸3日間は、ミルクもまったく飲まなかったのだ。
かなり緊張していたのか、哺乳瓶を無理やり口に射し込んでも飲むのを拒否していた。
それが4日目になると、昨日までの抵抗がウソのようにゴクゴクと飲み始めたのだ。

そういえば天然猫の寿喜も、千寿とまったく同じで、我が家に来てからキッチリ3日間は
押入れから一歩も出てこず、フードも水も拒否していた。
それが4日目から堰を切ったように食欲が出てきたものだった。
生後1ケ月半程度で我が家へやって来た千寿は、人間でいうと完全な赤ちゃんである。
当然、好奇心旺盛で、いろいろなものに興味を示した。

この日は観葉植物に興味を示し、ひとしきり遊んでいた。
アライグマは元来、野生動物なのだが、千寿にはそんな緊張感というか、
サバイバル感のようなものがハナっから欠けていた。
それを体現しているのが 「寝姿」。

赤ちゃんの頃から、寝る時は仰向け。
普通なら丸まって、少しの物音でも飛び起きるくらいの警戒心の中で眠りをとるのだが、
千寿はいつでもこの有様・・・・
そういえば、赤ちゃんの頃はよく姉もオカンも面倒を見ていた。

まだ歯も生えてなく、離乳もしてない状態だったので、
一時間おきに哺乳瓶でミルクを与えていた。
アライグマが 「人に馴つかない」、「成熟すると獰猛になる」 といった話は、
すでにこの頃から話題になり始めていたので、少しでも絆を強められるようにと、
離乳していない状態の子を問屋さんに探してもらっていたのだ。

手が器用なのは知っていたが、哺乳瓶を自分で持つ姿を初めて目の当たりにした時は、
あまりの可愛らしさに感動したことを覚えている。
寝るのは、もっぱら洗濯機の中。
理由は不明だが、中に入っている洗濯物がフカフカで気持ち良かったのか・・・・
季節は初夏だったし、さすがに毛布は暑くなってきてたのかもしれない。

そのため、我が家は洗濯機を回す前には、洗濯槽の中をくまなくチェックする必要を
強いられたのであった。
我が家に来てから2週間ほど経った頃、千寿を初めて相模川へ連れて行った。
そして、川の浅瀬に入れてみると―――

ものすごい勢いで陸へ逃げていった・・・・
おかしい。
「ラスカル」 は、ウェントワースの森を流れる川でも、バカンスで行った湖でも、
気持ち良さそうに泳いでいたはずだが・・・・・
さらに、教えもしないのに、ザリガニを捕まえて食べたり。
結局、俺の肩まで駆け上り、その後は一切降りてこなかった。

動物ってのは、教えられなくても備わっている本能があるはずだが、
千寿に関しては、既にいろいろなものが薄れていた気がする・・・・
そして、16年前の俺はヒゲもなく、心なしか線も細く(体重は変わっていないのだが)、
ナイフみたいにギラギラしていたのだが、どこかあどけない感じでちょっと恥ずかしい・・・・
昨夜、0:00を回り、日付が 6月24日になってから、
千寿のお墓には大好きだったビールをお供えした。

16年前、俺の元に来てくれてありがとう。
今日はこれでお祝い。
また少しずつ千寿との思い出は綴っていこうと思う。

赤ちゃんの頃の思い出だけを綴ってみた。
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| 千寿[回想] | 08:19 | comments:9 | trackbacks:0 | TOP↑