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熊猫犬日記

婚約相手に逃げられた男とその扶養家族:アライグマ・猫・犬(黒ポメラニアン)たちの奮闘記!

2009年10月 | ARCHIVE-SELECT | 2009年12月

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寿喜の一周年

昨日は千寿の一周忌の記事に、たくさんのコメントをありがとうございました★

皆さんの言葉がとても嬉しくて、ようやく俺の喪が明けた…って感じました。

千寿の一周忌

大好きだった 「さつま芋」 とビールをお供えして、一緒に晩酌しました。



さて、昨日11月19日は千寿の一周忌でしたが、
今日11月20日は寿喜が我が家に来て一周年記念の日なんです・・・・


――ということで、今日は寿喜との出会いのエピソードをご紹介します。
※前によそで紹介したこともあるので少し転載になります…



寿喜 千寿が亡くなった翌日(11/20)のこと――

 朝、となりのお婆ちゃんからの電話で目を覚ました。



 「小学校の裏に猫がうずくまってるから
  保護してあげてほしいの・・・・」


ここで3つのツッコミポイント。
―――――――――――――――
①自分で保護すりゃいいじゃん!
②俺の状況分かってるのか!
③我が家は保健所か!


しかし、普段にいなが散々お世話になっているお婆ちゃんの頼みだけに、
むげに断る事もできず、とりあえず小学校裏へ。


――いた。 猫が。

といっても仔猫じゃない・・・・
至って普通サイズ。


てゆうか 「うずくまってる」 わけじゃなく、単に日向ぼっこしてるのでは??


その猫を取り囲むお婆ちゃん以外の老人がしきりに言う。

「こりゃ早く保護してあげないと可愛そうだ」

俺もイライラしてたから
「じゃぁ保護すればいじゃないですか」
と言い放ったが、そのジジイは
「いやぁウチにも3匹も猫がいるから。。。」
などとほざく。

俺んちなんか 「3匹の猫」 どころか、アライグマと犬と猫で3匹・・・・
全て異なるジャンルで構成されてんじゃ!


寿喜


しかも、そのアライグマが昨日亡くなってんじゃ!
こんな大人の猫を拾って帰る余裕なんかあるかボケ!


しかしお婆ちゃんが言う。

「にいなに似てて放っておけなくて…
今から東京に行かなくちゃいけないのに、気になってここから動けないの・・・・」


お婆ちゃん、更に2つのツッコミポイントですよ。
―――――――――――――――――――――――――――――――
①にいなはロシアンブルー系だからグレー一色。
  この猫はアメショー柄のシマ模様。
  まったく似てませんよ!
  しいて似てる箇所を挙げるとしたら、「2匹とも猫」 という点だけですぜ。
②「東京に…」って俺なんてこれから火葬場に行くんですよ。
  どう考えても俺の方がヘビーな身の上ですぜ。


とはいえ本当にお世話になってるお婆ちゃんの頼みだけにどうにも断れず、
とりあえずその子を抱いて連れて帰ってきた。


そして家に放置して俺は千寿を連れて火葬場に・・・・


寿喜

こうして我が家に連れて帰ってきた迷い猫。

千寿の亡くなった翌日にひょっこり現れたのも、
ひょっとしたら何かの巡り合わせなのかもしれないし、とりあえず面倒見るしかない。


しかし名無しのまま放置するわけにもいかんので、便宜上の仮名を付けることに。


千寿が連れてきた猫ということで、一文字もらって 「○○寿」って感じの名前にしようと
あれこれ考えたんだが、どうにも思いつかない。。。


――仕方ないから「寿喜」に。
読みは 「ことぶき」、そのまんま。


でも、よくよく見ると品のある模様で、顔も整ってる。
目もパッチリしていて可愛いかも・・・・


とにもかくにも、暫定的ではあるが我が家に仲間入りした[寿喜]。

しかし、なかなか環境に慣れずに押入れや部屋の隅っこに隠れて出てこない。

まぁ動物はみんな環境が変われば適応するまでに最低3日はかかるもんなので、
ここは持久戦だ。


案の定、4日目からは部屋に入ってくるようになった。

寿喜
              [出てきはしたが未だ緊張気味の寿喜]

取り急ぎ健康チェック。
爪を確認してみると、しっかりカットされている…。

にいなや真熊に対しても 「フー」 か 「シャー」 とか威嚇することもない。
保護した時も、なんの抵抗もなく俺に抱っこされていた。


この時点で確実なことは、人の手で育てられたことは間違いないということ。

但し臭い・・・・
かなり臭う。
あきらかに外猫の臭いだ。


この時点で推測されることは3つ。
―――――――――――――――
①外飼いされている猫
②最近、捨てられた猫
③最近、脱走した猫


②か③ならセーフティーゾーンだが、①だったらマジでヤバイ。
人様の家の猫をさらってきたことになってしまう。。。

大慌てで保健所に電話して照会をかけるが、該当する情報は無い。

あとは 「迷い猫サイト」 に情報を登録。
更には 「迷い猫、保護しています」 という案内板を作って、
保護した場所の周辺に張り出した。


寿喜


しかし、保護から一ヶ月が経過しても、俺のもとへ一切の情報は届かず、
やむを得ず正式に我が家で引き取ることにした。

本当に想定外・・・・
お婆ちゃんに踊らされた。


とはいえ、引き取ったからには新しい飼い主としての責任が。
まずは飼い猫らしく去勢手術を行い、お婆ちゃんに頼んで首輪を作ってもらった。
※にいなの首輪もお婆ちゃんのお手製である。


寿喜
               [手術の箇所が気になっている様子]


病院での見立てでは、生後一年くらいとのこと。


さて、去勢手術後は数日間、薬を飲ませないとならない。
にいなや真熊は、おとなしく薬を飲むんだが、コイツはものすごい勢いで拒んだ。

おかげで、この傷ですよ・・・

寿喜

それでも何とか飲ませたけどね。


俺の推測・・・・
まぁ、ほぼ間違いはないはず。

寿喜は飼い主に捨てられたのだろう。
爪もカットされてたし、人馴れし、犬猫にも馴れているのだから。

だって、もし逃げ出したのなら、飼い主は真っ先に保健所に問い合わせたり、
「迷い猫サイト」 を調べたりするはず。

それもない・・・・



そうして・・・・
寿喜が我が家に来てから今日で一年。

この手首の傷は 「ためらい傷」 の如く今でもクッキリと残っている。
「家族になった証」 ってことかな?

寿喜


何か縁があったのか、千寿が逝った翌日に迷い込んできた寿喜。

俺のもとを離れる千寿が
「寂しがらないで、今後はこの子を可愛がってあげて」
って言いながら連れてきたようにも感じたりしている。


寿喜


今では完全に家族の一員となり、真熊の理不尽な攻撃の対象になったり、
にいなに目の敵にされたり、いささか不遇な扱いを受けてはいるが、
持ち前の天然な性格で、ダメージもさほど感じずに、つつがなく生活している寿喜・・・・


ただ・・・・
家族になった今でも、にいなと違って、窓を全開にしていても絶対に外には出ない。
(にいなは隙あらば脱走する)

寿喜


お婆ちゃんちに連れていこうと、抱っこして家から出ると、
俺の肩に爪を立てて絶対に離れまいと必死にしがみ付く。

家の中で、俺がどこへ移動するにも足元について回る。



きっと野良猫時代に散々な目に遭ったのだろう。

ゴハンに有り付けず、お腹が空いて苦しかったり、
いきなり家族が誰もいなくなって、孤独に耐えられなくて寂い思いをしたり、
真冬なのに外の風にさらされて、暖房も毛布もなくて寒さで死にそうだったり・・・・

外での生活は、辛くて辛くて二度と思い出したくないのだろう。


寿喜


大丈夫。
もう二度とそんな思いはしないでいいんだから。

俺の家で、のうのうとひっくり返ってダラダラ過ごしてていいんだから。


千寿にどんな考えがあって連れてきたのか、とにかく縁あって俺の家族になった寿喜。

前の飼い主がどんな人だったかは分からないが、俺の家族になった以上は、
幸せな生涯をまっとうできるように大切に育てていくのみ。


これからも面白いネタをよろしくね、寿喜!

| 寿喜 | 23:23 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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